タツノオトシゴ 海・森・干潟 自然はおともだち タツノオトシゴ

〜 其の3 〜

 

海・森とみて、今度はその2つをつなぐ干潟の観察に行く。目的地は 名蔵アンパル

潮干狩りに精を出す地元の人たちと、“ぐえ〜っぐえ〜っっ”と鳴く白いサギの群れ。

魚貝がたくさん取れるのだろう。

 

潮の引いた後の湿った地面を見ると、鳥肌がたつほど がたくさん開いている。 カニさん達のお家。

時々穴から飛び出てくる白いはさみをもつ (沖縄白扇)シオマネキ の数にびっくり。

常滑のようにフナムシぞろぞろという場面はないが、

大量のシオマネキのはさみが出たり引っ込んだりする様子を見ると

 

 

同じぐらい 背筋が寒くなる orz こういうの、とことん 苦手

 

 

大きなはさみを持つのは雄。

なぜか左が大きいのと右が大きいの、両方いる。

(図鑑で調べたところ、左右の割合は半々らしい。 どっちが大きくてもいいってことですなw)

はさみは一生に一度だけ生え変わることが出来るらしい。

じっくり観察すればするほど きしょっっ Σ(゚д゚lll)

 

“干潟にささっている落ち葉をさがしてごらん”と言われ、きょろきょろと辺りを見回すと、

黄色い葉っぱが地面のいたるところにささっている。

引っこ抜いてみるとなにかが葉っぱを食べていたような跡。

“ゴカイの仲間が落ち葉を食べるために、こうやって地面に引きずり込むんだよ” 

“ふ〜ん ゴカイ・・・(ゴカイってなんだろう??)”

 

調べました。 ゴカイ !!!???

うぎゃあああああああ きしょっっっっ 物体を見なくてよかった orz

 

知らないってことが平和ってこともあるんだね (´・ω・`)ショボーン

 

でも、こういう小さな干潟の生き物たちの小さな力が何百、何千万と集まって、汚染された海や河川をよみがえらせる力を持っている。

分かってはいても、分かってはいても、やっぱり 生理的にうけつけませぬ 。・゚・(ノД`)・゚・。

 

干潟を少し歩くと、360°どこをみてもマングローブ林 

昨日生まれてはじめてみたグロテスクな木を前に、マングローブ林について勉強する。 → マングローブの秘密 へGO ヽ( ´ー`)ノ

 

マングローブの根を観察している時、目の前にあらわれたトントンミー(ミナミトビハゼ)。

地面をぴょんぴょこすべるようにはねていく。 かわいい (n‘∀‘)η

近づくとまたぴょこぴょこぴょこっと姿を隠してしまう。

あれっ、ハゼって水の中で暮らす魚だよね?

 

“これは、陸上でも暮らせるように進化したハゼ。

干潟というところは、決して生き物にとって住みやすいところではないから、生き物がどんどん進化するんです

さっき見たシオマネキだって、大きなハサミは遠くの食べ物を穴の中からでもつかみやすいように、

求愛行動をするときメスに見つかりやすいように、小さなハサミは砂をつかみやすいように。”

 

 

そうなんだ 。゚+.(・∀・)゚+.゚

 

 

“こっちは木の上でくらす貝”

 

 

Σ(,,゚Д゚)! たまげた 貝がマングローブの葉の上にいるぞ!!?? かたつむり??

 

 

“タマキビ貝というれっきとした貝で、葉についた藻やこけ、ほこりをたべてくれるお掃除屋さん。

マングローブと共生関係で、木の上で暮らせるように進化したんですよ。”

 

だんだん興味がわいてたぞ щ(゚Д゚щ)

 

シジミ これは小さい方かな?” と白鳥さんの指の先を見ると、

 

 

なんぢゃこりゃっっっ でかっっ シジミってあの味噌汁にはいっているシジミだよね??

 

 

“この(シレナ)シジミは水がなくてもしばらく生きていけるように、大きな貝殻の中に水を溜めておけるように進化したシジミ。

だから身は普通サイズでとっても小さい。 しかも、この水タンク、浄化機能がついている優れもの”

 

マングローブもすごいけれど、干潟に住む生き物って本当にすごい。 

 

 

これぞ生命の神秘ヽ(゚∀゚ )ノヽ( ゚∀゚)ノ

 

 

“カニは横歩きしかできないという常識を覆したカニ。 見ていてごらん。”

と捕まえてきてくれたカニは ミナミコメツキガニ

運ばれてきたときは手足をぴたっと胴体にはりつかせて死んだふり。 砂の上にのせるとまだ死んだふり。

まちくたびれて、ちょっとつっついてみるw 

じいっと待ってると、ごそごそごそっと、Σ(,,゚Д゚) うわっっ、前進した!!・・・ 砂の中に隠れたぞ。

もう一回見たいので、隠れた辺りを掘り返すと、死んだふりの“やつ”を発見w

どうやら、こいつは危険から逃れるために砂の中にもぐりこむ特技をもっているらしい。 しかもすばやい。

↑のHPでも砂の中に隠れている様子が写真でのっている。

隠れるところが浅いので簡単に見つかる。

おもしろいのでもう一回w

 

遊んでいると、こっちこっちと手招きされる。

マングローブの木の根元に クイナ  

茶色い姿に似合わず、キュルルルルキュル という声がとってもかわいい。

 

・・・・ Σ(゚д゚lll) 飛ぼうとして転んだぞ!!??

 

なかなか干潟でお目にかかることが出来ない鳥らしい。

飛ぶことが苦手で地面をぺたぺたぺたっと歩く不思議な鳥。

 

なんだか茶碗の破片みたいなものを拾って見ていると、“砂茶碗 っていうんだよ”と教えてくれる。

ツメタガイという巻貝の卵と砂を粘液でくっつけたものらしい。

知らなきゃ、なんか綺麗だな(・∀・) ですんだのに、うううう きしょっっっ 卵 orz

苦手なものを克服する旅はまだまだ続く・・・ orz

 

 

干潟って不思議がいっぱい。゚+.(・∀・)゚+.゚

 

小さな命だけれど、たくさんの命がこの地上で暮らすために、絶対大切に守らなければならない命。

人間だって、その恩恵を受けなければ生きていけないのに、たくさんの干潟を埋立、破壊してきた。

谷津干潟のゴミを一人で拾い続けた森田さんの話(参考 )を何度も読み返して、その度に感動で泣いていたことを思い出す。

 

私一人で干潟に行ったら、きっと何千というシオマネキの手でひるみ、

それ以上は観察どころか散歩することもできなかっただろうなあ

干潟というところが楽しいところ ということを教えてくれた白鳥さんに感謝。

 

ちょっとだけだけれど、干潟に住む小さな命たちが愛おしくなった・・・かな?