やしがに捜索隊 @ 三日月の晩 

〜 其の2 〜

 

椅子に座ってふたりで空を見上げる。

闇になれた目で月と星を見る。 月明かりがこんなに明るいなんて・・・。

時折こちらに向けられる灯台からの光よりも、水面に映る月の光の方が、力強く周囲を明るく照らす。

 

 

-----------  静寂  -----------------

 

 

打ち寄せる波の音 安らぎのメロディー

波の音は、母親の胎内で聞く心臓の音によく似ているということで、一番安心感を覚える音だとどこかで聞いたことがある。

さっきまで、不気味で耳障りだった音たちが、心地よい音楽となって心に響く。

クイナ ・ ふくろう ・ カエル  不思議と闇への恐怖がうすらいでいく ヽ( ´ー`)ノ

 

穏やかな時間が流れる

 

ヒーリングサウンドのCDを生できいているような感じ。

こんなに心が静かになれたのは、何年ぶりだろうか。

日常に疲れてしまったら、ここに来よう。

自然はすべてを包み込んでくれる優しい一面を持っている。

 

 

しばらく、自然からの音と光の贈り物を楽しんだ後、人間界からの光を見れる場所へと移動。

県営 “税金の無駄遣い公園” (別名 エメラルドの海を見る展望台)

人感知センサーで電源を入切できる贅沢な公衆トイレつきw

2ヶ月前に設営されたらしいが、なんと、はじめ通ったときは正常に機能したのに、2回目にとおると??あれっっ??

センサーが感知しなくなってしまいました。

なんと、故障の瞬間にたちあってしまいましたw

う〜んっっ (ー'`ー;) お金をかけたわりに、たった2ヶ月の命では節電効果もなんとやら・・・。

 

床が星空をイメージするような豪華な大理石でできた階段を上っていくと、

地上からの光の明るいこと、明るいこと。

人口4万7千人 その8〜9割が中心部に住んでいる。

海には当然光がない。 漆黒のキャンバスに白・オレンジ・赤の光が一箇所だけに固まっている。

新宿や神戸のような大都会ではないのに、まわりの闇の深さがそれに匹敵する(!?)夜景を浮かび上がらせる。

ここにくると、ああ、石垣は都会なんだなあとしみじみと感じることができる。

 

光がある方向に背を向けると、そこは深淵の闇

光といえば、蛍の幼虫がはなつちいさなちいさな光のみ。

タンタンタンタン・・・・ うるさいぐらいの亜熱帯特有のカエルの合唱が聞こえる。

前から聞こえる車のエンジン音とはあきらかに音がちがう。 音のすみわけがあるみたい。

強い南風がふいてくる。

風の音が自然界と人間界の音をつないでいく。

 

“これが、人間と自然の理想的な共生のあり方なのかもしれませんね”

たくさんの自然が残る一面と、大都会という一面をあわせもつ石垣島。

今日で一人旅はおしまい。 なんだか、さみしい。

一人でいられる時間があわただしくて割りに少なかったけれど、それなりに自分と向き合える時間があってよかった。

 

“そういえば、こんな景色のいいところに島民がだれもいないけど・・・?

普通デートとかで、カップルとかが多そうだけど?” と訊ねると、

“石垣人は根っからの酒好きだからねえw デートといったら、居酒屋かなあ” とのこと orz

 

 

けっ、健全なでーとは ( ゚д゚)ポカーン !!???

 

 

宿にもどると11時過ぎ。 

まったりと沖縄限定チューハイを飲みながら、メールに返信を書いていると、だんだん酒が回ってきて orz

伊達と酔狂でいきていらっしゃる方から、歳のことはいうな!とお咎めがw

みさちゃん@5歳が唯一の彼女って、光源氏にでもなるのであろうか。

漫画読みつつ、テレビ見つつ ・・・ 電気もつけっぱなしで、いつの間にか眠りにおちていました。