May 4, 2005
便利なセルビス <メムノン>
さすがに歩く気力もなくなり、乗り物を探す。見回せど見回せど、タクシーの影はない。
(σ゚∀゚)σ んんっ、この乗り合いバスみたいはなんだ!?
後ろに座席があるし、乗せてってもらえるか聞いてみるか。
(;´∀`)。oO 慣れてるふり慣れてるふり・・・ “メムノン(・∀・)??”
運転手はうなずいて、後ろに乗れというジェスチャーをする。
ガイドブックによれば、これは セルビス という乗り物で、運賃は1回25pt(\4)
どうやら客を待っていたらしい。私たちが乗り込むとすぐにエンジンをかけて、出発する。
主要道路に出ると、地元民もどんどん乗り込んでくる。
バス停のようなものはないので、どこで合図をしても、運転手は止まる。
10人までなら座席に、10人超えても、ステップに立ち乗りなど 適当にはみ出して乗車ヽ( ´ー`)ノ
こういう細かいところにこだわらないところ、大好き 。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
お金はいつ払ってもOK( ´_ゝ`)
乗込む前でも、降りるときでも、動いている最中でもいいので、運転手に手渡す。
他の乗客に渡しても、リレーして運転手のところにちゃんと渡してくれるし、おつりもリレーして返ってくる。
運転手も誰がお金をはらったかちゃんと覚えていて、2重の取り立てもしてこない。
車を止めるときは “ヘナ!(ここ)”と言えば、ちゃんと止まってくれる。
運転席との間にガラス扉があるときは、こんこんと叩く。ブザーがあれば、それを押す。ハンドベルがあれば、それを使う。
すべて一緒に乗り合わせた地元民から学んだテクニック。
困った顔をしていれば、必ず誰かが助けてくれる温かい地域社会 (・∀・)イイ
ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ
乗客もこんなところをうろうろしている外人がめずらしいのか、じろじろと見るが、
にっこり笑うと、知っている英語で話しかけてきたりする。
“ルクソールはいいとこか?”“日本人か?”“エジプトは好きか?”
他愛のない会話がうれしい。アラビア語ができないのがやっぱり痛い orz
乗っているだけで、“どこに行きたいの?”と聞かれ、場所を伝えると、 “〜で止めてあげてくれ”と、運転手に説明してくれる乗客もいた。
運転手に声が届かなくて降りそこないそうになった時も、
でっかいおじさんが“降りる人がいるぞ(想像)”と怒鳴ってくれて、無事に降ろしてもらえた。
お年寄りが乗込むのに困っていると、さっと手を貸す若者がいれば、ささっと席をゆずる女性。
とにかく温かいのだヽ( ´ー`)ノ
これが本当のエジプト人なんだと思う。
観光をしていると、遺跡の番人とか客引きとか、ろくでもない人種ばかりとかかわる機会が多いが、
本当の地元民の社会にちょっぴりでもふれられて、本当によかった。
無事にメムノンの像の前に到着して、持合せ最初で最後の1LE札を運転席の窓から渡すと、ちゃんとおつりを返してくれました。
メムノン − 2体の像はアメンホテプIII葬祭殿入口に立っていたが、今や葬祭殿は影も形もなくなり、像だけが残っている。
右側の像は、古代、“嘆き声が出る像”として人々を魅了したが、2世紀頃の修復によって、音が出なくなってしまった。
疲労がピークに達していたせいか、観光と写真撮影は彼に任せる。
私はなけなしの水をすすり、ぐったりと座り込んで休憩 (´・ωヾ)
ここから、東岸へ渡るフェリー乗場までまっすぐ1本
“終点まで乗っていけば、フェリー乗場につくはず(・∀・)”という勘を信じ、再びセルビスをつかまえる。
なんて便利で快適な乗り物なんだ〜。゚+.(・∀・)゚+.゚ セルビスさまさま♪
と、10分もしないうちに、無事にフェリー乗場に到着