May 4, 2005

 

 エジプト人のおもてなしの心 〜ちょっとご機嫌斜めな管理人〜 

 

 

不測のハプニングに遭いながらも、無事気球から降りる。

 

彼は初気球の乗り心地に 大満足(n‘∀‘)η していた。

気球乗船記念にTシャツとCertificateをもらって上機嫌。

ブルジョワ・アメリカ人たちも、普通体験できないことが体験できて、おおはしゃぎ。

 

その横で、不満たらたらの管理人 (´・ω・`)

一番決定的な原因は、通常見ることができる遺跡をほとんど肉眼で確認することができなかったこと。

私としては、“遺跡や谷が鳥の目で見れる”というからこそ、気球に乗りたいと思ったわけで、

心の中では“ これじゃあ詐欺だ〜ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)д)  ゚ ゚ ”と叫んでいた。

 

朝からちょっと腹の虫の居所がわるかったのかもしれない (´ー`)y─┛~~

 

はじめのジャブは、プライベートチャーター船で、朝食スナックとしてクッキーと一緒にふるまわれたパック入りマンゴージュース orz

 “絶対飲めない”と拒絶すると、“うまいから飲んでみなさい。きらいなのか?”“アレルギーがあるから飲めない。”

という、お決まりの会話をするものの、アレルギーという言葉が分からなかったのか、しきりにすすめてくる。

“飲まないなら持っていきなさい”

 

・・・・・・ (#・∀・)

 

言葉の壁ということは頭でわかりつつも、不覚にも苛立ちを押さえることができなかった。

 

気球の準備を待っているときも、あまりにも大勢のスタッフの手をわずらわせているのを見て、居心地が悪い。

地元の子供たちもそれが仕事でお金をもらっているのだから・・・となんか割り切れない。

子供は朝からこんな重労働をしていないで、学校に行きなさい ('`;)

 

気球の乗降時に必要以上の手を貸されるのも、

何かをしてもらうということに、とことん不慣れな私には、どうもしっくりこない。

まったく知らない赤の他人に、不意に後ろから抱きかかえられたというのもまずかったのかもしれない。

 

そして、乗船中、キャプテンは良かれと思って、別の乗客に遺跡の説明をしていたけれど、

話に夢中になって、バスケットをちっとも回転させてくれず、

私たちの方からは、その遺跡がまったく見れなかった。

 

60分の飛行中、95分は緑とゴミ屋敷しか見れなかったこと。

 

とどめに地上での晒しあげ(´・ω・`)

 

ちっちゃな ('`;)イライラ が重なった上に、

見たいものが見れなかった という強力な ストレートパンチ をくらったのだ。

 

下船後、バンでの移動中、“Evaluationを書いて欲しい”とスタッフから紙をわたされる。

遺跡を見れなかった不満をぶつける。

大人気なく、酷評を書く ..._〆(・∀・# “払った価格にまったく見合っていない

 

客がどう思おうと勝手なのだから、他の国ならそのまま放置となるところなのだが、エジプト人は違った。

スタッフから私のEvaluationを受け取ったキャプテンは、

“どうして、こんな評価なのか?みんな満足していたじゃないか”と私に訊ねる。

私は、楽しみにしていた西岸の遺跡がまったく見れなかったことを説明する。

 

“それは風のせいだから、こんな評価はおかしい” 

 

・・・風のせいだろうが、あんたの操縦の腕のせいだろうが、

見れなかった事実はかわらんだろうが(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.

 

“見れなかったことには変らない。私は、払った金額には全然見合ってないと思う。満足もしていない”と

あくまでつっぱねるものだから、なんとか評価を変えようとしつこい。

“あなた以外、ここにいる彼も大満足している。なぜだ?”

“私は、他の誰とも別の人間だし、私のあなたのツアーに対する評価は変らない”と、評価を書き換えることを 断固拒否 ( ゚д゚)

10分ほどの押し問答の末、キャプテンもあきらめる。今にも泣き出しそうな顔で、私の元を去る。

 

彼は呆れ顔。“なにもそこまでしなくてもいいじゃないか” 

・・・確かにやりすぎました。後から考えれば、あまりにも大人気なさ過ぎです orz

 

エジプト人は、サービスした相手が満足することに非常にこだわる(・∀・)

 

ただ、日本のサービス精神とは違い、相手が何を欲しているかということを感じ取ってのサービスではなく、

やや一方的な“自分がこうしたいから”という形になりがち。

 

確信犯的にツアーの行程をちょろまかそうとするわりには、“どうだった?楽しかったか?Happyか?”と

しきりに訊かれたりするのも、このあたりの気質があるからかなあ。

 

ファルーカの船長も、こちらが指摘をしなかったら、ぜったいサイヘル島に上陸しなかったわりには、

船に乗っている間中、“Happyか?enjoyしているか?”そればっかり。

 

こういう考え方の違いに触れるのも、旅のひとつの醍醐味です(´ー`)y─┛~~

 

気球は、いつかまたリベンジいたしますヽ( ´ー`)