May 3, 2005

 アブシンベル神殿 

 

 

ふと目を開けると、でっかい神殿 がすぐ側に見える。

時計を見ると7時をちょっとまわったところ。

な〜んにもない砂漠の中に、ぽっかりと浮かぶ神殿。

 

でかい Σ(゚Д゚ )  でかいぞΣ(゚д゚lll)

 

コンボイからいっせいに人間がおりて、 チケット売り場へダ〜ッシュヽ( )

ダッシュしないと、チケット売り場で時間をとられて、見学時間が減ってしまうのです。

 

すごい数のひと。 ひと。 ひと ( Д)ウギャー

 

しかも、まったくおんなじ時間に、空港からの無料バスも到着。

こっちは、ほぼツアー客なので、チケット売り場を通過するだけだが、いっせいに神殿に入場するので、

だあれもいなかった神殿が、一気に 人だかりの山 になる。

 

そして、コンボイの集合時間には、神殿にはだ〜れもいなくなる。

 

不気味だ。

 

アブシンベル神殿のチケット代は 恐ろしく高い( д) 

 

なんと、ひとり 61LE(1100円)也 orz

 

当然、エジ人には エジプライス がある (1/4 程度・メモが行方不明(´Д⊂)

観光客への要らぬ配慮(ー'`ー;)か、アラビア文字で書かれている。

まあ、仕方がないといえば仕方がないが、

こういうところでしか外貨を稼げない。国の経済が支えられない

という現実を政府はどうやって受け止めているのかが知りたい。

 

アブシンベル大神殿 − アスワンハイダムの建設に伴い、ナセル湖に神殿が水没する危機に陥ったとき、

ユネスコの遺跡救済キャンペーンにより現在の場所に移築された。

 

その総費用 US$40,000,000 Σ(゚д゚lll)

 

そのお金で、いったい何人のエジプト極貧困層の子供が救えるのだろうか orz

できるだけ、オリジナルの雰囲気に近い場所を選んだらしい。この後訪れるイシス神殿も同様に移築された。

 

これだけのものを造った ラムセスII もよくやるなあ(;´∀`) と思うかたわら、

根気よくブロック解体し、ひとつひとつ組み立てた技術者や職人たちもすごいなあヽ( ´ー`)ノと思う。

ブロックのつなぎ目は肉眼でもよく確認できる。

しかも、神殿だけをごっそり切り取って、別のところにもってきたので、裏のほうの不自然な境界も観光の目玉(・∀・)です。

 

まず、ばかでかい外観とあふれかえる観光客、朝日に輝くナセル湖を堪能した後、大神殿の中へ入る。

(ちなみに、アブシンベルは最南端の国境になるので、ナセル湖の向こう側はスーダンです。)

 

はいったとたん、神殿中いたるところにラムセスII

 

− 座っているラムセス、立っているラムセス、戦うラムセス、戦車にのるラムセス、弓をひくラムセス、オシリス柱のラムセス全身像。

 

ラムセスが何人いるんだΣ(Д )

 

おまけに自分をラー・ホルアクティ、アムン・ラー、プタハと同列の神として祭った至聖所もある。

春分と秋分の日、プタハを除く3神像を朝日が照らす仕組みになっているらしい。

一番左のプタハは闇の神ということで、光があたらないというなかなか 計算されたつくり になっている。

(移築後もオリジナルの趣向をきちんと受け継いでいる)

 

ここでの目的は、 カディッシュの戦いを描いたレリーフ を見ること。

勝敗がつかなかったとされるのに、ここでの勝利者はラムセスになっている。

しかも、むちゃくちゃ 力(・∀・) がはいっていたのか、一本一本の線の彫が深い。

 

壁に隙間なくびっちりと彫られたレリーフはなかなか見ごたえがあったが、

ラムセスのこれでもかという 自己顕示欲 人ごみ にあてられてしまい、外に出る。

 

おなかいっぱい(´・ω・`) うぅぅ。

 

とにかく、見学する時間が少ないので、休んでいる間もなくとなりの小神殿に向かう。

こういったあわただしいことは嫌いだが、ゆっくり時間をかけてアブシンベルを見学するとなると、宿泊する以外ないので仕方がない。

 

小神殿は、最愛の王妃ネフェルタリと、愛の女神ハトホルのために建てられたもの。

この神殿は、となりの男くさいラムセスまみれの建造物とはうってかわって、女神さまたちのオンパレード。

− 雄牛の姿のハトホル、サイヘル島の女神アンケト、真理・秩序・公正の女神マアト、雄ライオンの姿のセクメト、彩色レリーフにネフェルタリ。

遠慮がちとは程遠いがラムセスもレリーフに描かれている。

 

しかし、最愛の妻という割には、このファラオ、100人も子供がいたΣ(Д ) ということを忘れてはいけない。

時代が時代とはいえ、ネフェルタリも心穏やかではなかったでしょうなあ。

 

コンボイの出発時刻は9時のため、ミニバンには845厳守で戻らなくてはならない。

 

とにかくあわただしい (;・)

 

いまこそチャ〜ンス(・・)と、しつこくみやげ物を売りつけようとする地元民たちを

ヤッラ、ヤッラ と追っ払いながら駆け足で戻る。

ただ、神殿が移築される状況が書かれている本だけは欲しかったので、値切り倒して20LEで購入。

空港で同じ本が45LEの値札がついていたので、優秀(・・)!!??

 

しつこいやつ には、

 

ヤッラ(あっちへいけ!しっしっ) (No!) ミシュアーウィズ(いらん!) が有効。

 

英語なんか使うより絶対 (・・)イイ

 

どれも簡単、かつ絶大な効果が期待できるのでお試しあれヽ( ´`)

 

バンに戻ったところで、普通では考えられない事件が起きる。