May 2, 2005

 

 サイヘル島への船旅  

 

 

照りつける太陽で、腕が真っ赤になる。

5月なのに日本に帰ったらチャモロ人、間違いなしだ 。・゚・(ノД`)・゚・。 

焼けた腕を川の水に浸す。

 

船長が国産のクレオパトラ(煙草)を吸い、歌を歌ってくれる。

黒い肌に白いガラベーヤがよく似合う。

ナイル川で泳ぐ子供たちに手を振ると、元気にファルーカをおっかけようとこちらへ泳いでくる。

時たますれちがう定員いっぱいのったツアー用のファルーカをみると、タンバリンや笛の音がにぎやかに聞こえる。

スーフィーの踊り手がのったファルーカもいて、一緒になって楽しむ。

 

満杯の船をみると、ゆったり寝そべりながら乗っている優越感を味わうことがまた楽しい。

(定員20名以上の船に6人ですからw)

時がナイルと一緒にゆっくりゆっくり流れる。

 

乗客が少ないと、風まかせのファルーカではその乗客にも大事な任務がある。

 

バランスをとらないといけないのだヽ( ´ー`)

 

風をたくさん帆にうけると、大きく船体がかたむいて、水が浸入してくる。

片側が完全に着水することもめずらしくない。

縁に座っていると、川に投げ出されそうになる。

そのたびにこのままナイルで泳ぎたい衝動にかられるのはわたしだけなのだろうか。。。 orz

 

船長たちはファルーカが傾くと、私たちをぬれないように何とか避難(移動)させつつ、

オールでバランスをとり、船内の水をかき出し、ぬれたところをタオルで拭いていく。

ぬれたままにすると、腐ってしまうらしい。

大勢でのったり、短い船旅では味わえないスリルである。

 

時間があったら、ぜひお試しくださいw

 

船長が空のペットボトルをとりだし、ナイルの水を汲んで口に流し込む。

その優雅なしぐさが かっこいい(・∀・) 

 

当然、やってみたいヽ(゚∀゚ )ノヽ( ゚∀゚)ノ

 

しかし・・・まだ、旅の途中。

生水を、しかも消毒されていない水をのんで、おなかをこわしたらしゃれにならない。

 

でも、 これは絶対武勇伝になる(・∀・)間違いない。

 

葛藤する。

出した答えは、へたれにもやめておくだった。

彼と船長たちに強烈に反対されたのもある。 くやしい。・゚・(ノД`)・゚・。

たぶん私の丈夫な胃腸では、こんなきれいな水ではびくともしないはずなんだけどなあ。。。

 

次にエジプトに来るときの口実(目的)ができたと・・・ 素直に喜べないよお(´Д⊂

コレを読んで、アスワンにいかれた方は、ぜひナイルの水を持って帰ってきて、試飲をさせてください m(_ _)m

 

さすがに、30分も川を上ると、まわりにファルーカはいない。物好きな地元民もいない。

私たちのファルーカだけが、ナイルに浮かんでいる。

 

至福の時間ヽ( ´ー`)ノ 

 

それから、まだしばらくしばらく川を上る。

 

時計すら見ていないので、時間はわからないが、船が急に方向転換し始めたので、

“ここはどこだ”と訪ねると“サイヘル島だ”と言う。

 

エジプト人に島に連れて行ってくれ=その島に上陸したい ということ ではない ということを

すっかり忘れるぐらい、まったりしすぎてしまった。(これもシェリーフのおかげ (´Д⊂ )

 

このまま、まったりしていたら、あやうく目的を逃すところだった。

すぐに船長に“上陸準備をしてほしい”とお願いする。