May 1, 2005
ピラミッドツアー2:サッカーラ
車に乗込み、ようへいさんの目的であったスフィンクス前の有名なKFCを確認する。
確かにあった。
スフィンクスとカフラーピラミッドがちょうど重なって見えるが、スフィンクスの近くで見る眺めとそうかわらないなあ。
お店の中から見ると、目の前の交通量の激しい大通りと砂漠の中の古代遺跡とのギャップが面白い!?
このKFCは 新しい観光スポット らしいですw
ナイル川を横目に見ながら、サッカーラへとすすむ。
のどかな 地元民の生活 がここにはある。
馬や羊がのんびり道路を散歩し、ナイルの水で洗濯をし、アバヤを着た女の人たちが買い物籠を頭の上にのせて歩いている。
ここのナイルの水はお世辞にもきれいではない。
支流になるのか、川幅は狭く、水は濁り、ごみがぷかぷかういている。
でも、地元民にとっては大切な水。
水浴びをしている子供の横で、食器や野菜を洗い、洗濯をする。
(洗剤はつかっていないのかなあ。泡だっていませんでした。すべて水洗い?)
所々にポンプのようなものがあって、ナイルの水をくみ上げて運んでいる女の人がいる。
馬やロバも水浴びをしている。
飲み水にもつかっているのか!?と興味深深で見ていましたが、
どうやら市場らしいところで大きな壺にいれた水を売っていたので、直接は飲まないようだ。
このナイルの水を飲んでいるとなると、暑いし、蚊も多いので、かなり伝染病があるのでは??
汚水は流してないよなあ(;´∀`) ・・・そう祈りたいが・・・たぶん・・・
ギザからサッカーラへの道はスピードが出ないようにする為か、
数百mごとにぼこぼこがあり、その度に減速するせいで、乗り心地は悪い。
窓を開けると涼しい風がはいってきてエアコンいらずだが、砂埃がすごい。
でも、動物が多い割にはハエが少ない。(ハエに悩まされるのはルクソールです。)
30分ぐらいで、サッカーラに到着。
サッカーラ。ガイドブックの地図では到底探検できない。
おそろしく広い砂漠に大きさのわからない建造物。
案内板もない上、地元民も遺跡の存在をよくわかっていない為、距離もつかめない。
(しょっちゅうなにか発掘しているし、現地ガイドさんでも案内できないかも。)
縮尺もかなり怪しいのでは!?
現地極所遺跡専門ガイド(あっちこっち説明できる人でなく)求む(・∀・)
(調査隊がバイトでやればいいと思うのだが。。。そういうツアーなら多少高額でもぜひ参加したい!)
最古のピラミッドといわれるジョゼル王の 階段ピラミッド は天井が崩れてくるとのことで中は非公開。
4600年も前の建造物が、現在もまだ残っているということがすごいといえばすごいのですが。。。
ピラミッド群で観光客に公開しているところは ごくわずか(´・ω・`)
そして、その広大さに移動も探検もままならない。
後世に残さなければならない遺産だからというのはわかっていても、
おいしいところは調査隊がもっていっちゃってなんだかなあ。
想像力が乏しいといってしまえばそれまでだけど・・・。
調査隊の説明付で映像を見ると遺跡のすごさや発掘の大変さがわかるのに、
現地にきたとたん、 ここもだめ あそこもだめ で見たいものがほとんど見られず、
遺跡見学よりも地元民見学が楽しくなっちゃうのもなんだかなあ(´・ω・`)ショボーン
05年の5/23に放映された某テレビ番組で、
フランス調査隊が階段ピラミッドの南でジョゼル王が眠っていたとされる墓を発掘していた。
その壁に埋め込まれていた素焼きのタイル?の 青の美しいことヽ( ´ー`)ノ
このタイル?が宝石ほどの価値があったらしい。
壁一面にひとつひとつセメントで埋め込まれ、幻想的。鳥肌ものです。
こういうのが見たいのだけれどね。
たくさん遺跡があるのだから、
ひとつぐらいは目玉を多少の損傷覚悟で公開しませんか( ゚Д゚)??
それはさておいて、階段ピラミッドのまわりを探検する。
正面から見て、右手のほうにあるウナス王のピラミッドのような建物が罪を告白するざんげ室だったらしい。
えっ、この時代にもそんなものがあったのですか ( ゚д゚)ポカーン?
相手は太陽神ラーですよね!?
でも、ガイドブックを見ると、セト祭殿があったということは??
この時代ってどうやって神様を信仰していたのでしょうか??
新王国になると壁画になるほどしっかりとした神様像があるけれど、この時代は?
そういえば、サッカーラから未盗掘のミイラが発見されたけど、古王国時代はミイラ作ってたのかな??
盗掘されるほどの埋葬品ってどんなもの?またまた未消化だ。
ガイドブックを見ると、ジョゼル王の像がのぞける穴がある。これまた探した。
ガイドブックの写真のテロップをよく読むと、この写真はメレルカ内部のもの!?ってまぎらわしいことするなヽ(#゚Д゚)ノ
小さな穴から見えたものは、白い1体の像の一部。本当にここにこうやって置かれてたの?
こんな裏側の隙間みたいなとこに?何の為に??
ガイドさんの話はこの像はジョゼル王です。で、その治世について。本物はカイロ博物館にあります。
そんなんじゃなくて、なんで、こんなとこに王の像を置いたのかが聞きたいのじゃ。
仮にも神聖化された王でしょ?
祭壇みたいなところに置くのが普通なのでは!?
サッカーラの目的は テティ王のピラミッドテキストをみる(・∀・) こと。
ガイドブックで確認した方向に歩くと、はるかかなたに2つの真正ピラミッドらしきものが見える。
たぶんあれかなあ?階段ピラミッドコンプレックスの端からなら200mもないはず!?
あれ、なんでここから出られないの?あっちもこっちも塀のような遺跡で囲まれていてなぜかそっちの方角に出られない。
道路らしきものもわからない。
だめだこりゃヽ( ´ー`)ノオテアゲ
“シュリーフにいってくれ”と頼んだところで、どうやって行くんだに答えられる地図もなし、
泣く泣くあきらめる 。・゚・(ノД`)・゚・。
謎ばかりが深まるガイドさんの説明(他のツアー客のガイドさん故、聞き耳をたてているので、質問はできません。)と、
目的をまたまた果たせなかったジレンマで
ご機嫌ななめに・・・ (´・ωヾ)
(後で書くシュリーフのおつりちょろまかし作戦もこれに輪をかけたのですが。。。)