〜 8/6/2007 〜
当初今月のテーマは “真夏のお取り寄せチーズたち”
めずらしい夏向きのチーズがいっぱい ( ̄ー+ ̄)
サラダに 幻のチーズに 日本酒のウォッシュにと かな〜りいい感じ♪
今日のお勉強は・・・ チーズの栄養について
牛乳は多くのビタミン・ミネラル・蛋白質を含む完全栄養食品
古代から牛乳をなんとか保存できないだろうか と考え出されたのがチーズ
200mlの牛乳からできるチーズは20g 栄養が1/10に凝縮された食品です
カルシウム:カマンベール一切れ 200mg(一日の必要量の1/3)
ビタミンB2&ビタミンA 必須アミノ酸が多く含まれ 消化吸収されやすい脂質
ビタミンCと食物繊維が欠けているので
サラダやフルーツと一緒に食べるとBEST 。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
フレッシュタイプ 白カビタイプ 青カビタイプ ウォッシュタイプ シェーヴルタイプ 圧搾タイプ |
クランベリーのルーレ |
パッケージ 左下のような大きなロール状を切って販売 |
Roule Cranberry ルーレ・クランベリー :Roule = ロール
フレッシュタイプ フランス・ロレーヌ ロール状の真っ白なチーズにクランベリーをまぶしたもの 牛乳製 牛乳にたっぷりのクリームをいれて作られているためMG70%と脂肪分高め 2月に食べた にんにく&ハーブ入りルーレ のデザートチーズバージョン クランベリーの食感がさくさく 甘さ控えめのチーズケーキのよう ・.。*・.。*(〃´∀`)・.。*・.。* |
農家製 アルマンス産 ブション |
切り口 外皮と中味の間にやわらかい層ができる |
Bouchon d'Armance fermier ブション・ダルマンス・フェルミエ
白カビタイプ フランス・シャンパーニュ Bouchon = コルク Fermier = 農家 アルマンスの農家で作ったコルク(円筒)型小ぶりなチーズ ひとつひとつ手作りで作られているため、いびつな形 同じシャンパーニュ地方で作られる シャウルス の製法をまねて作られている 酸を加えると蛋白質が凝固するという性質(酸凝固製法)を利用し、乳酸菌を加えて熟成 そのため、カマンベールやブリなどの白カビチーズのように熟成してもとろとろにならない 中はぎっちりとつまって “淡雪” のようなきめの細かい独特な生地 地元特産のシャンパンとあわせて食べるのが最高らしい (n‘∀‘)η 皮:かなり塩気が強い 白カビにおおわれて真っ白 皮と生地の間:白カビの力が酸の力にうちかった部分 カマンベールのようなとろとろの層 生地:乳酸菌の作用で白カビが働かず、口の中にひっつく 重い 芋のよう 酸味がありさわやか 白カビチーズのわりにはさっぱり 夏向きなチーズ ♪♪(*´∀`*人*´∀`*)♪♪ |
塩漬リコッタ ぺペロンチーノ入 |
Ricotta Salata Peperoncino リコッタ・サラータ・ぺペロンチーノ
ホエータイプ 南イタリア リコッタ “2度煮た” の意 = ペコリーノを作った後のホエー(残り汁・乳清)から作られるフレッシュチーズ ホエーが熱によって凝固し、沈殿する性質を利用したリサイクルチーズ ホエーを加熱・攪拌しながら羊乳を加えたカードをカゴ状の型(ざる)に流しいれて作る ざる豆腐の作り方そのもの 淡泊で酸味がほとんどなく、甘みが強くミルキーなためデザートの材料にも最適☆ リコッタ・サラータ = リコッタを塩漬けして熟成 Salata = 塩漬け (通常のリコッタはFresca = フレッシュ) 暑い南イタリアで保存性を高めるための知恵 燻製にすることもある 水分がぬけてぱさぱさ 塩分が強め すりおろしてお料理用チーズ & ぽりぽりおつまみ系チーズ 今日のものは、リコッタ・サラータにとうがらしを加えたもの もともとの塩気に辛さをプラス まさしくビールのためのチーズ ( ̄ー ̄)ニヤリッ 水菜+ルッコラ+赤黄のカラーピーマンのサラダにのせて召し上がれ♪ |
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ルー・ペノル |
パッションフルーツのカード(左) レモンはちみつ(右) |
Lou Pennol ルー・ペノル: ペノル = ペンヌの住民
シェーヴルタイプ フランス・ミディピレネー 通常シェーヴルは小ぶりなものが多いが、ペノルは2kgという大型タイプ 真夏は山羊が旬 (・∀・) 暑い時期には暑い地方のものを食べるといいらしい ( ̄ー+ ̄) 皮:厚め ぼこぼこしてあまりなめらかではない 生地:ぎゅっとつまって、しまった感じ 切るとやわらか〜 お味は山羊 ベーシックな山羊っ ちょっと酸味があるもたもた系 口にひっつくのが苦手 そういうときは・・・ パッションフルーツ・カード Curd = 凝乳状・やや固めのクリーム状のもの 卵とバターでつくったカスタードクリームにパッションフルーツがまざった感じ はっきりいって、“先生 こりは ぜんっぜん あわねっす ('・c_・` )” チーズももたもたもっさり カードももったり 口の中で何の味がしているかわからん orz 先生の目を盗んで、こそっとレモンはちみつをつけて幸せにひたりました (´∀`)σ)∀`) もちろんたくさんの共犯者をつくりましたYO! |
ジュディカリエ産 スプレッサ |
Spressa delle Giudicarie スプレッサ・デッレ・ジュディカリエ
加熱圧搾タイプ 北イタリア ジュディカリエ渓谷原産 アルプス地方でつくられる最も古いチーズのひとつ 農家の手作りで生産量が少ない上、2003年最新DOPに選出されたものだから出回らない 3・4年前に日本に紹介され手に入らないといわれた “幻のチーズ” で一躍有名に(?) バターを作った残りのホエー(脱脂乳)から作られるMG29-39%の低脂肪チーズ だいえっと中にはぴったり ヽ( ´ー`)ノ 熟成期間が長くなるともっと塩辛くなってくるらしい 食べちゃいけない皮:ガム状態で硬い まずっ・・・ いちお食べて納得しておかないとね (`・ω・´) しっかし皮が硬くてはずれない ごりごりごりっとはがしました orz 生地:脂肪分が少ないのでさっぱりぽりぽり 山の素朴さにうまみがぎゅ〜っとつまっている むちゃくちゃ ( ゚Д゚)ウマー です 本日一番旨〜なチーズ♪ 栗のはちみつを添えて食べるとこれまた ( ゚Д゚)ウマー こういうのをマリアージュっていうんだな ヽ(´ー`)ノ
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酒蔵 |
1時間後
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Sakagura 酒蔵
ウォッシュタイプ 日本 “日本にも美味しいチーズがあるぞ〜” と上に稲穂がのせてある本日の テーマチーズ マンステール を見本につくったウォッシュチーズ 同社のカマンベールを日本酒で洗って熟成 “糠漬けのような味をめざしている” らしい 食べる1時間前に室温に戻し、生地がとろ〜りとやわらかくなった頃が食べごろ 皮:オレンジ色 ウォッシュ独特の強烈な香りがぷんぷん 生地:とってもくり〜み〜 とろとろのび〜る とっても甘い 田舎の牧場の草の味がする マンステールにかなり近いらしい まろやかな舌触り 最後に喉に残る風味にやや酒の喉越しのときの香りがほのかに・・・ おいしいけど 自分で買って食べようとは・・・思わない そんなチーズ |
☆ CUISINE AU FROMAGE 〜本日のチーズ料理 ☆
〜 フロマージュプランの冷たいチーズフォンデュ 〜
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フォンデュ = とかす といえば真冬にチーズをワインで溶かして、はふはふいいながら食べるもの でも 夏には夏の冷たいフォンデュ d(´▽`)b フロマージュブラン に生クリーム・白ワイン・ハチミツ・ミラベル(ブランデー)を投入 ブリオッシュやフルーツ(パイナップル・キウイ・ラズベリー)にたっぷり絡めていただきます ワイン風味たっぷりでこれだけで酔っ払っちゃいそう ちょっとゆるめだったので、すこし生クリームをあわだててから投入するとすこしもっちりする ブリオッシュにたっぷりフォンデュをしみこませて食べるのが人気でした ♪♪(*´∀`*人*´∀`*)♪♪
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〜宣伝〜 チズリエ師匠の小さなSHOP 開店しました〜 (・∀・)っ/凵⌒☆ 教室や料理会で使うために一緒におとりよせしたものを販売するそうです 品揃えは先生の気分次第・・・
今月は “暑い夏をチーズでのりきろう” となかなか趣向を凝らした 夏にぴったりのチーズが勢ぞろいでした♪ 来月は残暑 そろそろ秋のチーズがお目見えするのかな? |