May 4, 2005
バクシーシおやじとの遭遇 <メディーナハブ>
メディーナハブは、神々の王・アメン神にささげた神殿。(ルクソールはアメン信仰の中心地)
時代時代で建増しが行われ、複合的な施設となっている。
一番古いものがハトシェプストとトトメスIIIが作った小神殿。プトレマイオス・ローマ時代に改築・拡張が行われている。
隣に立つメインの建物が、ラムセスIIIの大神殿と王宮。その中庭にはコプト教会が建てられた。
大神殿の南西には25王朝のアメン女性祭司長たちの礼拝堂。
とにかく、いろんな時代のものがごっちゃりと一緒くた になっているヽ( ´ー`)ノ
入り口は、ラムセスIIIの第一塔門。
この門には、“テーベの西、アメンの領域にある、永遠と結ばれたウセルマアトラー・メリアメンの城”とかかれているらしい。
ファラオは神だぞ、この権力は永遠のものだぞ〜(・∀・) とでっかく記している。
後世の人間からすると、盛者必衰、うたかたの夢のあとですなあ ( ´_ゝ`)
なんと、柱のレリーフに色がついているΣ(゚д゚lll) しかも 原色 il||li(゚ロ゚;) il||li
もしかして、古代の神殿って、結構けばかったの?
(゚Д゚≡゚Д゚).。oO今は色あせて、いい味をだしているけど、建てた当時は・・・
もしかして、どぎつい色ボケ状態Σ(゚д゚lll) !!??
耳をダンボにして、ほかのツアーのガイドさんの話を聞くと、どうやら色は6色のみだったらしい。
白・青・黄・黒・赤・緑。赤は肌の色かなあ。
どの神殿にもおんなじようなモチーフが使われているので、ガイドブックを広げ、少しずつ描かれている神々の特徴を覚えていく。
柱をたどって、ファラオが下々の民衆に手を振ったであろう“出現の窓”へ行ってみる。
今は、柵でふさがれて、ファラオのように、神殿から出てきて、“ど〜ん”とは出現できないけど、
当時のファラオの気分になってそこに立ってみる。
そこから見えるものは破壊された建物の瓦礫と荒野だけだけど、なんだかちょっぴりえらくなった気分ヽ( ゚∀゚)ノ
永遠の権力を信じていたファラオめ、
いまとなっては、下々のものがここに立つことが許されるんだぞヽ( ・∀・)ノ
ふと、ツアー客のほうに目を向けると、ガラベーヤを着ている白人男性がいる。
当然追い掛け回して、写真を撮る。
微妙に下の短パンが透けているところがいけていないが、なかなか板についていてかっこいい。
遺跡の番人たちにも、大人気。
今度は、私もアバヤを着て観光するかのお ( ´_ゝ`)
列柱ホールにでると、いました バクシーシおやじ ミ(゚Д゚ )
いかにも、シリコンのはいった注射器を手に持ち、“遺跡の修復をしています”といういでたち。
しかも、このおやじ、カメラをかまえないと、修復の真似事さえしない(;・∀・)
どっちみち、そんな構図の写真はいらないので、このおやじの行動を なまあたたかく(・∀・)観察する
ぼおっとつったっているのにあきたのか、しばらくすると、その注射器をこちらにさしだし、“やってみないか?”と言う。
苦笑いで、首を横に振る。
おやじもあきらめて、また、ぼおっと次のカモを待つ。
ほかの修復作業をしているおやじたちも観察する。
カメラにちょっと手をかけると、なにやらごそごそと動き出す。
で、カメラをしまう。“ちぇ”と舌打ちをしながら、座り込む。
これのくりかえし (ー'`ー;)
おい、エジプト政府、こんなやつらをやとっているから、
ちっとも修復がすすまないんじゃないのか〜ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)д) ゚ ゚
しまいには、門のレリーフを撮りたいのに、
わざわざ、構図の中にはいってきて、“バクシーシ”をねだる仕草(親指と人差し指をこすりあわせる)をする番人のおやじ。
入ってきた瞬間にカメラをおろす。
“じゃまだ。どけ”と目で合図する。どくまで、カメラをかまえない。
こんなやつらを写真に収めたところで面白くもなんともない。
高い入場料を払って見学しているのに、邪魔以外のなにものでもない (ー'`ー;)
毎日遺跡にいるのだから、勉強のひとつでもして、説明ができるのであれば、喜んでその講義にチップを払うんだけどねえ。
もういいから、じゃますんな〜(゚听)
小神殿、ナイルメーターなども、さらっと見学し、デール・イル・マディーナに向かう。
歩く。 歩くぞヽ( ´ー`)ノ
神殿から少し歩くと、畑で子供たちが馬を使って、脱穀をしている。
まったりとした日常がある( ´∀`) 羊が放牧されていて、草を食べている。
こんなところ をてくてく歩く観光客は当然皆無なので、めずらしそうな目で、こっちを見ている。
しかし、遺跡にあまりに生活感が食い込んでいる。近すぎる。
タイのアユタヤ遺跡の上をいく。
しばらく、観察していたら、こちらに子供たちが集団で押し寄せてきましたので、すたこらとその場を立ち去りました。
うううっっっ、すごい数のハエ(ー'`ー;) だ。