May 1, 2005

 おかかえ運転手 シュリーフ  〜チケット代ちょうだいにご注意〜 

 

 

シュリーフはカイロ生まれのカイロ育ちの31歳、独身。

名前の由来は、”Meet in Cairo”らしい。

 

男ひとり、女5人の6人兄弟で、お嫁に行った3人の姉をのぞく2人の姉妹と父母の5人家族で暮らしている。

しかも、父親が退職してしまったため、シュリーフひとりで家族5人を養っているらしい。

不定収入のタクシーの運転手で、5人も養わなければならないとすると相当大変だと思う。

1日の平均収入が50LE、普段の生活費が110-20LE(家賃は含まれていない)とのこと。

 

エジプトの平均月収が2万円ぐらいと聞いていたので、平均並みかな。

香水もつけているので、普通の暮らしはできているのだろう。

 

しかし、今日の遺跡見学入場料1125LE(通常120LE)は、シュリーフの収入の2.5日分ってことか。。。

ある意味、罪悪感がある。

 

上の話をしたのは、メンフィスからホテルへの途中。

それまでのシュリーフの印象は かなり悪かった

 

なぜなら・・・ おつりちょろまかし作戦をしようとしたからだ(#・∀・)

“ギザが入場料40LEだから、サッカーラもダフシュールもチケット代は40LE”と言う。

 

しかもさらりと。 確信犯(・∀・)である。

 

サッカーラで40LE渡したら、実際のチケットの値段は35LEと書かれているのにもかかわらず、おつりを返してこない。

3人で15LEちょろまかしたことになる。

雰囲気が悪くなるから、その時点では抗議はしなかったが、

それまで信用していただけに、私の怒りのボルテージをあげるのには十分だった。

 

その上、ダフシュールで“40LEちょうだい”といったものだから、ぶちぎれ。

20LEだ”というと結構簡単にひきさがる。“駐車代2LEは?”でまた血圧が上がる。

サッカーラで別に駐車代5LE渡してあったので、“さっき渡したおつりがあるだろうヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)д)  ゚ ゚ ”と怒る。

 

確信犯だから一喝すれば、すごすごと引き下がる。男2人は私の行動にひきまくっていたけど。。。

 

チケット買ってきてあげるから、お金ちょうだい(・∀・)”には要注意だ。

必ず、事前に入場料を確かめておくことをお勧めする。

知らないということはカモにされるのだ。

また、“チケット代がかかる”とたかられたら、“自分で買うから”とつっぱねるのも有効。

チケットは物価に対して高額なので、チケットを見るまでお金はださない。渡さない。

 

この教訓がアスワンで生きてくるのだ(・∀・)

 

もうひとつ。これまた確信的に ツアーの行程をちょろまかそうとする

何度も何度もしつこく“この後はどこだ、それでFinishか?”と。

これも適当に返事をしてはいけない

しっかり聞いて、行程をごまかそうとしたり、行きたいところをはしょられたりしたら、すぐに訂正すること。

どう考えても確信的にやっているとしか思えないので、かなりいらだつが、非常に大事なことである。

 

・・・なんだかネガティブな部分ばかりを書いてしまっているが、

このツアー自体、一人 30LEと格安 なのだヽ( ´ー`)

多少気をもまなければならないのも、安さ故、と理解いただきたい。

しかも、みやげ物屋などにもいっさい連れて行かれない。

普通に流しのタクシーをつかまえても、絶対この値段での交渉は無理だし、みやげ物屋へ強制連行される。

 

シュリーフの身の上話を聞けば、私たちがいかに裕福であるかがわかると思う。

物価が違いすぎるのだ。

ツアーのお礼に20LEのチップを渡す。すごく喜んでいた。

これで今日の仕事は終わりらしい。

(あれっ、まだ働くっていってなかったっけ!?まあ、いいけど。たまには贅沢なものを食べてください。)

 

私たちはこの後、シュリーフには決して言えない散財をする。